7年9か月ぶりにPCを新調しまして、ゴミOSWindows10に移行していますが、ほんとうにゴミOSですね…。
即日vistaを抜いてワーストOSランキングのトップに躍り出ました。
ここから年末にかけてどのくらいマシな環境を構築できるかが勝負ですが、フォルダ内ファイルの手動配置が完全に潰されたようで本当にマイクロソフトは死ねばいいのに。
以前はレジストリを弄る事で可能だった(Win7では隠し機能扱い)ようですが、いつかのアップデートでそれすらできなくされた模様。
厳密には手動並び替え自体は可能だけれど、自動整列を無効化できない(自動整列オフを無効にされた)ため、開き直すと勝手に昇順降順で再配置されてしまうのです。死ね。

と本当にろくでもないOSですが、第7世代以降のIntel CPUはWindows7非対応であるため、実質Win10以外の選択肢がない。
仕方ないので文句を言いつつも使うしかないのですが、Win7どころかWinXPよりも遥かに作業効率は下がるだろうと自信を持って言えます。

とりあえずは現マシンに可能な限り近づけて環境を再構築する必要があります。
予め必要ソフトの洗い出し、インストーラーと設定ファイルのバックアップを取っておいたのでそこまで時間は掛からないだろう…と思っていたのが間違い。
使用しているブラウザのうちほぼ艦これ専用機のGoogle Chromeで詰まりました。


基本的には設定を含むディレクトリ(C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data内のDefaultフォルダ)を移してやれば済むのですが、困ったことにパスワード、テーマ、拡張機能が適用されない
パスワードはエクスポート→インポートで、テーマも見つけ出して再設定できたのですが、問題となったのが拡張機能。これがどうしてもうまくいかない。
拡張機能はDefault内のExtensionsフォルダに格納されているので本来はこれをコピーしてやればいいのですが、なんとコピーしてもChromeが勝手に削除しやがる
デベロッパーモードでパッケージ化しても導入できず。ほんとうにクソですね。
よしんば手動でアドオンを再度インストールしたとしても設定はイチからやり直さなくてはいけない。
果たして何かないかと検索していると、どうやら簡単な方法があることにたどり着きました。



~ようやく本編~

それはアカウントで同期させるというもの。
要するにクラウドにブラウザのデータを置いて、それを各端末間で同期させるというDropboxみたいな機能です。

chrome01
1)まずはChromeでGoogleアカウントにログインします(アカウントの取得は割愛)
ログイン後、メニューの隣にあるアカウントアイコンをクリックすると上記の画面が開きます。
ここで「同期を有効にする」を選びます。


chrome02
2)同期を「オン」にします。


chrome03
3)アカウントの表示が「同期していません」から「同期しています」に変化します。

この状態で設定を移したいマシンでログイン、同様に同期を開始すると環境がコピーされます
ただし、このままだと同期可能なデータがすべて複製されてしまいます。
専用機であれば問題ありませんが、自分以外も触れるデバイスの場合、パスワードなどを同期するのはあまり好ましくありません。
もう1ステップ踏んで必要なものを選別します。


chrome04
4)同期していますをクリックするとユーザー情報の画面に飛びます。
ここで同期を選択します。


chrome05
5)すべてを同期するのチェックを外し、必要なものにチェックを入れます。

この同期設定は同じアカウントでログインしていると常に共有されるため、例えば前日に見ていたアレなサイトの履歴やタブがうっかり会社で表示されたなんて事故に繋がりかねません。
営業マンが顧客の前でXVIDE○Sを開いてしまったらもう何の営業かわかりませんね。
ということで、必要なものだけ同期するとよいでしょう。
特にパスワードとGoogle Payは第三者が触れる環境では同期すべきではありません



以上で環境の移行が完了です。
手動では復元できなかった拡張機能も設定込みで完全移行できました。
お疲れ様でした。



が、ちょっと待ってください。
これを設定するだけで複数端末で環境を共有することができ、万が一の際のバックアップにもなります。

しかし、今回の焦点は新しいPCへの移行です。そしてネットリテラシー意識高い系()としては、アカウントに紐付けしクラウドに個人情報を垂れ流し続けることには激しい抵抗があります(まぁネット使ってる時点で常に収集され続けているわけですが…)

ということで、環境移行が完了したのでさっさとデータを処分することにします。


chrome06
6)ユーザー情報画面に戻り、薄く表示されている「オフにする」を選びます。


chrome07
7)ここで同期をオフを選ぶと再同期するまでデータの更新はされませんが、同期済みデータはクラウド上に残ったままです。
バックアップとして利用する場合は構いませんが、昨今のGoogleは無条件では信用できないため削除してしまいます。
特にパスワードや重要な個人情報は残しておくべきではありません

メッセージ内にリンクされているGoogleダッシュボードを選びます。


chrome08
8)すると現在クラウドに登録されているデータの件数が表示されます。
アプリはいくつ、開いているタブはいくつなどすべてが監視下にあると思ってください。


chrome09
9)スクロールすると「同期をリセット」ボタンがあるので目標をセンターに入れてクリック。


chrome10
10)警告文が出てきます。説明の通り同期済みの各デバイスには影響ありませんので、迷わずOKを押します。


chrome11
11)少し待つと、左下にデータ消去のメッセージが表示されます。
各個蜘蛛区の件数も0になっています。データは削除されました。
本当に削除してるんだろうなぁ…?まーたユーザーが触れないところに残していそう


chrome12
12)Chrome再起動後、アカウントが再び「同期していません」となっていれば完了です。
今度こそお疲れ様でした。



以上の手順でGoogle Chromeの完全移行ができるはずです。5分もかからずオンラインで完結するので非常に簡単ですね。
ただし自分の環境ではタブだけは同期されませんでした。
既存タブはダメなのか?と新しくページを開いてもだめ。よくわからないですね。
結局残りはメモ帳にURLをコピペしてDropbox経由で新マシンに送り、一つずつ開きなおし。
まぁ基本艦これしかしないので常駐タブはRadikoくらいなんですぐ終わりました。


最近の更新でFlashの常時許可設定が殺されたりとChromeの使い勝手は悪くなる一方。
メインブラウザのSleipnir4(5と6はクソ)が最近になってようやくHTML5やH.264の再生に対応したので、ますますChromeの価値は下がりました。
Firefoxはあれはダメですね。最近ようやくマシになってきましたが安定性はかなり落ちる。
サブのサブブラウザあたりが関の山でしょう。
IE?まだ使ってる人いるの?原始人か何か?

ChromeはFoxやIEと比べたらかなりマシではあるものの、制約やGoogleのエゴも非常に強いため、メインにするのはちょっと厳しい。
一方でタブを引っ張って新規ウインドウ化できたりタブ(ページ)を個別ミュートできたりは便利で、サブブラウザとしてはなかなか優秀です。
そのため今回環境移行を行いましたが、基本的に拡張機能以外は手動でバックアップを取ることができるので、オンラインにデータを残したくない人は拡張機能だけオンライン同期をさせておくのも一つの手だと思います。

くどいようですが、パスワード等の個人情報に直結する情報はあまりクラウドに同期させるのは好ましくありません。
調べればすぐ出てくるのですが、Chromeは保存されているパスワードの一覧をcsvで書き出すことができます。
このcsvに書き出されたパスワードは一切暗号化されていないので、簡単にID・パスワードを盗むことが可能です
忘れてしまった場合に確認したり別のブラウザにインポートすることもできるので機能としては一長一短ですが、何が可能であるかを知っておいて自力で防衛できるように普段から気を配っておくと良いですね。



おまけ

もしよかったらこちらのURLからDropboxに登録してもらえるとお互いに容量を獲得できるのでうれしいです。
流石にPlusにするほどは使わないけどもうちょっとだけ欲しい…みたいなことありますよね。
1GBずつ容量の買い切りさせてくれればいいのに…